海外移住における銀行口座や支払いスキームについて考えたこと
詳細はまた後でこのブログにも書こうと思いますが、3月からカナダに移住する予定です👶

Torontoの風景をなんとなく載せてみる
実は銀行口座の扱いや現地での支払いスキームを考えるのに苦労したので、未来の自分や誰かのために説明を記録しておこうと思います。
カナダ移住に特有の事情が入ってくることもありますが、多くの部分は一般的な話としても扱えるのかなと思っています。
なお、この記事は@_aaaaa_designと一緒に書きました!
ポイントまとめ
- 国外移住時に口座を手放さないといけない銀行がある
- 下記の条件を満たす日本の銀行の口座を、海外移住後にも持っていられると良い
- 自分が海外に住んでいても、日本の口座への送金が可能: 国外移住後でも国内送金は必要になりうるため
- (日本の企業から給与を受け取る必要がある場合)自分が海外に住んでいても、当該口座が海外口座扱いにならない: 日本の企業が給与を振り込む時に手数料がかかることを避けるため
- 現地の銀行の口座があった方が良い(あたりまえ体操〜🎵かも)
- 現地の企業から給与を受け取るために必要になるから
- 現地で普及している支払い方法が、現地の銀行の口座を所有していることを前提にしている場合があるから(e.g. カナダにおけるInterac e-Transfer)
- 現地での支払いはなるべく現地の会社のクレカで実施すると良い
- クレジットヒストリーを蓄積させるため
- 日本の口座から現地の口座に送金する際にはwiseを使うと良い
- wiseの入金方法のいずれかを日本の口座からできることを確認しておいた方が良い
- 確定申告/タックスリターンのことを考えた場合、現地でも口座を2つ持っても良い
順を追って考えていく
ここからは順を追って考えて理解を深めていきます。
ただし、その前に大事な前提の確認から。
前提: 国内銀行口座を海外移住後も保持できる
いくつかの国内銀行では口座名義人が海外に移住する場合、口座を手放さなければなりません。
住信SBIネット銀行が例として挙げられます。
Q.〔口座情報〕 海外に転勤することになったのですが、変更手続きはどうすればよいですか?
A. 当社の口座をご利用いただけるのは日本国内に居住しているお客さまです。
口座開設後、海外に1年以上長期滞在し非居住者となる場合は、口座解約手続きをお願いいたします。
https://help.netbk.co.jp/faq_detail.html?id=916
一方で、口座を手放さなくても良い銀行もあります。
たとえば三菱UFJ銀行は、住所変更を行うだけで口座を持っていること自体は許されることが下記の記事から伺われます。
海外の住所が決まったら、オンラインで住所変更手続きをする。以上。
https://ivy-life.net/moving-abroad/bank_mufj/
もちろん、海外在住になることで口座にはいくつかの制限が科されることもありますが、それはこのあと見ていきましょう。
ここでのポイントはそもそも持てなくなって解約を余儀なくされる銀行もあるということです。
この記事では以下、国内の銀行口座としては、海外移住後にも保持できるものを使う前提で話していきます。
基本形
旅行をするときには下記のような支払いスキームを採る人がほとんどだと思います。
JP | [Bank]───>[Card]─┐
======================│===========
CA | └─>[Payment]
これをベースとして、発生しうる不自由に対して対処する形でスキームを進化させていってみます。
国内への送金、国内からの入金
これはスキーム自体を進化させるわけではないのですが、海外移住後にも国内への送金を日本の口座でできた方が良いと考えています。
というのも、移住後にも何かの拍子に国内送金が必要になることが想定されるためです。たとえば下記のようなことが必要になるかもしれません。
- 納税関連の振り込み
- wiseなど送金サービスへの振り込み
- 家族や知人への振り込み
また、海外にいながら国内企業で働く場合には、給与を国内口座で受け取ることになります。
海外の口座で受け取れないのかという話もありますが、手数料がかかったり、そもそも相手からすると面倒だったりであまり現実的ではない気がします。
ここで注意が必要なのは、口座名義人が海外在住であった場合に、国内の口座であっても振り込み時に海外口座扱いになるケースがありうるということです。
たとえば東京UFJがそのようなケースに該当するという出典があります。
非居住者のいちばんの問題は、海外送金扱いになってしまうこと。
たとえば私のクライアントさんがこれまでどおり振り込もうとすると、海外送金として数千円の手数料が発生してしまいます。
そのため、そもそも振り込めないと断られるか、手数料分を差し引きますと言われるか、ほぼ二択になります。
https://ivy-life.net/moving-abroad/bank_mufj/
ということで、日本の口座については自分が海外にいても下記のことがサクッとできないと困りそうです。
- 国内への送金
- 国内からの入金
これらができる銀行としてソニー銀行やSMBC信託銀行がよく挙げられますが、自分でお確かめください。
なお、国内への送金や国内からの入金のどちらにもwiseを使えばいいじゃないかという主張もあると思うのですが、給与振り込みをwiseにお願いするのってさすがに一般的ではないと思うので、この選択肢は本稿では除外します。
現地口座の必要性
下記のスキームには現地口座がありません。
JP | [Bank]───>[Card]─┐
======================│===========
CA | └─>[Payment]
しかし、現地の口座も移住にあたっては必要でしょう。これは下記のような事情に依ります。
- 現地の企業から給与を受け取るのに必要
- 現地で普及している支払い方法が、現地の銀行の口座を所有していることを前提にしているときに必要
1点目はわかりやすいですが、2点目はたとえばカナダにおけるInterac e-Transferなんかを念頭においています。Interac...って何?という人は調べてみてください。詳細はさておき、これはカナダにおいて色々な場面で使われる支払い方法であることがポイントです。
結論から言うと、家賃や光熱費の支払いにWiseを使うのはお勧めしません。
カナダでは、個人間の送金や家賃の支払いは「Interac e-Transfer(インタラック・イー・トランスファー)」が圧倒的な標準です。
https://canadacanada.xsrv.jp/wise-canada/
そしてInterac e-Transferの利用には現地銀行の口座(とメールアドレス)が必要になります。
How do you send money with Interac e-Transfer? You and the recipient each need your own:
- Account with a participating bank or credit union
- Active email address or mobile phone number
https://www.interac.ca/en/consumers/products/interac-e-transfer/
ということで少なくともカナダ移住においては現地口座があった方がよさそうです。スキームを下記のように変更する必要がありそうです。
JP | [Bank]───>[Card]─┐
======================│======================
CA | └─>[Payment]
| [Salary]─>[Bank]─┬─>[Rent]
| └─>[Interac e-Transfer]
クレジットカードの必要性
少なくともカナダにおいてはクレジットカードを作っておくと良いという話が、ネットを検索すると山のように出てきます。下記はその1つです。
ということでクレジットカードを作ります。
また、これによってクレジットヒストリーを作ることができるのも利点です。クレヒスは一時的な移住なら必須ではないだろうという議論も可能ですが、もしも気に入って永住を考えたらなどと思うと、やはりあるに越したことはなさそうです。
したがって、スキームにクレジットカードが組み込まれます。クレヒスも作れるので基本的にはこのカードで支払いをしていくのが良いのではと思っています。
JP | [Bank]───>[Card]
=====================================================
CA | [Salary]─>[Bank]─┬─>[Card]─>[Payment]
| ├--------─>[Rent]
| └--------─>[Interac e-Transfer]
上図をみると、国内口座に紐づいたカードは不要なのではと思うかもしれませんが、実際にはあった方がいいと思われます。
前提として、カナダに到着して最初は口座もクレジットカードもありません。銀行に行って手続きをして、カードであれば届くまでの時間もかかるかもしれません。
そのため、最初は国内口座に紐づいた何らかの手段で支払いをすることになるでしょう。そのことも考えると、移住後に保持する日本の口座に紐づいたデビットカードやクレジットカードもやはり必要なのです。
それも書いておきましょう。
JP | [Bank]───>[Card]─┐
======================|==============================
CA | └─-------->[Payment] (Initial)
| [Salary]─>[Bank]─┬─>[Card]─>[Payment] (Daily)
| ├─-------->[Rent]
| └─-------->[Interac e-Transfer]
日本の口座から現地の口座への送金
さて、現地口座に紐づいたクレジットカードを使うと書きましたが、口座にお金が入っていないと使えません(あたりまえ体操〜🎵ですね)。
最初にまとまった金額を入れる必要があるのです。そのため、日本の口座から現地口座に送金を行うことになると思います。
送金はいろいろ調べたのですがwiseが良さそうですね(雑)。ここはちょっと状況にも依ると思うので調べてみてください。
今日時点ではネットで調べると、とにかくwiseが安い!という議論が散見されるので、そこまで厳密な比較はしていませんが「まあそうなんだろう」という気持ちでいます。
ということでwiseを図に書き入れます。
JP | [Bank]───>[Card]─┐
========|=============|==============================
CA | └─-[Wise]─┐ └─-------->[Payment] (Initial)
| |
| [Salary]─>[Bank]─┬─>[Card]─>[Payment] (Daily)
| ├─-------->[Rent]
| └─-------->[Interac e-Transfer]
ということで、冒頭の図が完成しました!
ただし、1つ注意が必要だなと思ったのは、wiseでの送金を行うためには、wiseへの入金が必要であるということです。下記のページには送金手順がありますが、その中には「入金」という手順が記載されています。
入金の方法はたくさんあるみたいです。

https://wise.com/ja/help/topics/5bVKT0uQdBrDp6T62keyfz/送金
ポイントは、これらの入金方法のいずれかを自分の日本の口座から行えることを確認しておいた方がいいだろうということです。
たとえば銀行振り込みで入金しようと思っているなら、日本の口座について、自分が海外に住んでいてもwiseへの入金を行えることを確認しておくと良いと思います。
その他の思ったこと
- 上では特に言及していませんが、日本で今持っているクレカを無理に解約する必要はないと思います。年会費がかかる割に恩恵が日本でしか受けられないとかであれば解約してもいいと思いますが、多くの場合はポイントなども貯まっていて、日本にもしも帰ってくる可能性があるなら残しておいて損はないのではと考えます。ポイントの失効なんかには気をつけたいものです。
- クレヒスを海外に引き継ぐ方法が一部のカードにはあるみたいですね👀
さいごに
冒頭にも書いたように、自分はまだ海外移住する前の国内準備段階です。したがって、実際に現地に行ってみたら全然違ったとかあるかもしれません。そのときはまたブログに書ければと思います👶
ではではまたね〜